MATERIAL MAGAZINE

2025.August | MAKE NEW

「自分だけが幸せになっても意味がない」ー美容クリエイターから取締役へ。クリエイターが心から輝けるライブコマースの未来|Kevin(ケヴィン) 代表就任インタビュー

マテリアルマガジンをご覧の皆さま、こんにちは。マテリアルグループ広報です。

2025年6月より、設立したグループ会社「マテリアルリンクス」の代表取締役に、クリエイターでコマーサーのKevin(ケヴィン)が就任いたしました。
ソーシャルメディア総フォロワー20万人を超え、クリエイターとして成功の道を駆け上がってきた彼が、なぜ今、代表取締役という挑戦の道を選んだのか。その決断の背景には、「一人だけの成功では、本当の幸せは掴めない」という強い想いがありました。今回のマテリアルマガジンでは、Kevinがクリエイターとして最前線で見てきたインフルエンサー市場の課題とマテリアルリンクスのこれからについて語っていただきました。この機会にぜひ、ご一読ください。

■マテリアルリンクスについて
マテリアルリンクスは、ソーシャルメディアやプラットフォームを起点に新たな購買体験を創造する、ソーシャルコマースおよびEコマース領域に特化したマーケティングカンパニー。「TikTok Shop」をはじめとする次世代型コマース領域において、PR発想を軸に、ブランドと生活者の間に共感と行動を生み出す支援をおこなっている。

■Kevin(ケヴィン)プロフィール
ソーシャルメディアで20万人以上の総フォロワーを有し、現役モデルとしても活躍。2025年6月より、マテリアルリンクス代表に就任。スキンケアやコスメに関する深い知識と、海外のトレンドをいち早く取り入れる感度の高さから、“参考になりすぎる”美容クリエイターとして注目を集め、大手化粧品メーカーのモデルにも起用されている。また、自ら商品を企画・販売するライブコマーサーとしても活動しており、ユーザー視点に立った商品価値の訴求や販売ストーリーの構築が強み。マテリアルリンクスではその知見を事業の中核に据え、ブランドとユーザーを直接つなぐ新たな購買体験の創出を目指す。

1.「人を笑顔にしたい」—クリエイターとしての成功と、その先で感じた課題

―はじめに、クリエイターとして活動を始めたきっかけと、代表就任に至るまでの経緯を教えてください。

Kevin:大学卒業後、クリエイターとしての活動を始めました。ありがたいことに、多くの方に応援していただき、モデルのお仕事やさまざまな企業様とのタイアップなど、貴重な経験をさせていただきました。ただ、活動を続ける中で、常に一つの問いを抱えていました。それは、「いいねや再生回数などの数字は好調でも、その先にいる人たちの実態が見えていないのではないか」ということです。

僕がずっと抱いている想いは、「人を笑顔にしたい」というシンプルなものです。クリエイターとしての発信だけでは、その手応えを十分に感じられないもどかしさがありました。動画の際は常に、どうすれば商品の魅力が伝わり、視聴した方に笑顔になってもらえるかを大切にしています。自分だけが成功しても、本当の意味で幸せではないと気づいたんです。

―「人を笑顔にしたい」という想いが、ライブコマースへの挑戦につながるのですね。

Kevin:はい。ライブコマースは視聴者の方々からの疑問にリアルタイムで返答できる。そこには、他のプラットフォームとは異なる、双方向のコミュニケーションが存在します。

ライブ配信では、ファンの皆さまをはじめ、多くの方が大切な時間を割いて見に来てくれる。だからこそ、その時間に対して特別な価値を提供したいという想いが強くなりました。この「人と人とのつながり」こそが、僕が本当にやりたかったことだと確信しました。

そんな中、マテリアルグループCEOの青﨑さんと出会い、青﨑さんの真摯な姿勢と熱意に触れ、このチームとなら、クリエイター個人では成し得ない大きな挑戦ができると確信したんです。それが、マテリアルリンクスの代表として新たな挑戦をする決め手になりました。

2.「これって本当に届いてる?」—ライブコマースで見出した“本当のつながり”

クリエイターは、企業の広告塔じゃない

―クリエイターとして活動を続ける中で、業界の課題を感じることはありますか?

Kevin:クリエイターの発信内容や活動をきちんと見ていただけていないと感じる場面は少なくありません。特に印象的なのが、企業とクリエイターの間にある「ミスマッチ」です。
僕自身の実体験から、本意ではない商品の紹介や、自分のファン層と合わない内容の発信をすることは、クリエイターにとって精神的な負担となりますし、受け手であるファンの信頼を損なうことにもつながると考えています。

日本特有の「#PR」に対する印象と、その背景にある構造

Kevin:また、日本では「#PR」という表記に対して、広告性を警戒する声が一定数見られるのも事実です。これは、過去に生活者の期待や文脈と合わないPR投稿が繰り返された結果だと感じています。その背景には、企業とクリエイターの間で、相互理解が不足したまま案件が進められてしまうといったミスマッチの積み重ねが、生活者とクリエイターとの信頼関係に影を落としているのではないでしょうか。

ライブコマースは「販売」ではなく「対話」の場

―ご自身の経験を踏まえて、ライブコマース市場をどのように捉えていますか?

Kevin:ライブコマースそのものに対する誤解が大きいと感じています。多くのクリエイターが、「ライブコマース≒テレビショッピング」のようなイメージを持ち、自分のクリエイティブな世界観を損なうのではないかと、参加をためらっている現状があります。

しかし、ライブコマースの本質は、商品を売ることだけではありません。リアルタイムでファンとつながり、対話を通じて専門的な情報やリアルな体験を共有しながら信頼関係を築いていく「コミュニケーション」の場だと思っています。

視聴者の方々も、クリエイターの人柄や考え方に触れたいと思ってくださっている。その期待に正面から応えることで、より深い関係性を築いていける。そうした実感が、ライブコマースに取り組む上での大きなモチベーションになっています。

3.クリエイターが疲弊する市場からの脱却。マテリアルリンクスが目指す「三方良し」のエコシステムとは

クリエイター目線だからこそできる、本質的なマッチング

―マテリアルリンクスでは、そうした課題をどのように解決していくのでしょうか。

Kevin私たちが目指しているのは、クリエイターと企業、そしてファンの三者すべてが納得し、満足できる「三方良し」の関係性です。
その実現に向けて、まず重視しているのが、クリエイターと企業の最適なマッチングです。僕自身の経験を活かし、単なる案件の仲介ではなく、それぞれのクリエイターが持つ個性や強みを最大限に活かせる案件をおつなぎしていきます。

また、クリエイターが「KOL(Key Opinion Leader)」として専門性を高めながらキャリアを築いていけるよう、育成支援にも力を入れていきたいと思っています。

その人自身が心から良いと思えるものを、自然体で伝えていく。そうしたスタイルこそが、長期的に信頼を得られるのだと信じています。

「#PR」の先にある、新しい関係性を

―最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いします。

Kevin:僕たちは、クリエイターが本当に「良い」と信じたものを、自信を持ってファンに届けられる世界を作りたい。そうすれば、ファンはもっと買い物を楽しめるし、企業もブランド価値を高められる。そしてクリエイターは、自分の好きを仕事にして輝き続けることができる。このポジティブな循環を生み出すことが、市場全体の健全な成長に繋がると信じています。

日本のライブコマース市場は、海外に比べるとまだまだ発展途上ですが、クリエイターとファンが直接繋がる「人間味のあるコミュニケーション」の価値を世の中に伝え、市場を拡大していきます。

代表としての挑戦は、正直ワクワクしかありません。自分自身が楽しみながら、関わるすべての人をハッピーにしていきたいです。これからのマテリアルリンクスに、ぜひご期待ください!

 

〈終〉

※2025年8月時点の情報です。

マテリアルグループ広報

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